日本は2026年7月2日、2040年までにロボット1,000万台を配備することを目指す大規模な国家戦略を発表した。その中核を担うのが、ソフトバンク、ソニー、そのほか約44社が参加する政府主導のコンソーシアム「Noetra」である。東京での発表を報じたThe Starによるものだ。この計画の中心にあるのは、ロボティクス用途に特化した国産AIモデルの開発であり、政府が戦略上きわめて重要とみなす技術分野において、海外のAI基盤への依存を減らす狙いがある。

Noetraコンソーシアムには、この国産AIモデルの構築に向けて、合計で約60億ドル相当の投資が投じられる見込みだ。改訂版のAIロボティクス戦略に関する報道によれば、政府はこのモデルを土台として、外食産業、食品製造、医療分野を含む18の指定分野にわたる野心的なロボット導入を後押しする方針だという。対象分野の幅広さは、日本特有の人口動態上の圧力——高齢化と労働力の縮小——を反映しており、労働力を代替するロボティクスは、投機的な技術への賭けではなく、国の経済にとって必然の選択となっている。

370兆円規模の成長戦略の一部として

今回のロボティクスおよび国産AI推進策は、日本政府が2026年5月に初めて発表した、14年間にわたる370兆円(約2.4兆ドル)規模の国家成長戦略に組み込まれている。これほどの規模の戦略のなかでロボティクスを一つの柱として位置づけていることは、東京がフィジカルAIとロボット導入を単独の産業政策としてではなく、他の多くの先進国が同程度の強さでは直面していない人口動態上の逆風のなかで、経済成長を持続させるための中心的な手段として捉えていることを示している。

戦略的なヘッジとしての国産AI

中国や米国のロボティクス企業が利用しているのと同じ基盤的なAIインフラに依存するのではなく、国内で開発したAIモデルを重視する日本の姿勢は、AIを活用した物理インフラにおける海外依存に対して各国政府の間で高まりつつある戦略的な懸念を反映している。中国のMIITが国内でヒューマノイドの大量導入を義務化し、他国が容易には太刀打ちできないペースで製造コストを押し下げているなか、日本の国産AI路線は、たとえ短期的なコストが高くついたとしても、2040年に向けてロボティクスが重要な経済・社会インフラに深く組み込まれていく過程において、単なる製造スピードよりも技術的な自立性のほうが重要になるという賭けを表している。

ソース
The Star