シンガポールの大手セキュリティ・統合サービス企業Certisと、ヒューマノイドロボット企業IntBotは2026年5月27日、ソーシャルヒューマノイドロボットの商業施設への共同展開に関する戦略的パートナーシップを発表した(BriefGlance)。Certisは長年にわたりシンガポールの空港・政府施設・大型商業施設のセキュリティ・設備管理を担っており、今回のロボット連携により、人的警備とロボット巡回を組み合わせたハイブリッドセキュリティモデルの構築を目指す。

IntBotが提供するIntBotヒューマノイドプラットフォームは、自然言語による多言語対応(英語・中国語・マレー語・タミル語)、顔認識、異常検知の機能を備えており、コンシェルジュとしての来訪者案内から、夜間の施設巡回セキュリティまで幅広い用途に対応する設計だ。

ソーシャルロボットの定義と市場機会

ソーシャルヒューマノイドロボット」とは、人間との自然な対話と社会的インタラクションを主目的として設計されたロボットで、産業用ロボットとは異なり、公共空間での安全な人間共存と感情的な親和性が重視される。シンガポールのサービス業・観光業における慢性的な人手不足と高い人件費を背景に、このカテゴリーのロボットに対する商業的需要は急速に高まっている。

展開環境と今後の拡張計画

初期の展開先としては、シンガポール国内の大型ショッピングモール、高級ホテル、政府関連施設が想定されている。Certisは既存の施設管理契約を通じてIntBotロボットを追加サービスとして組み込むことで、低摩擦での市場参入を狙う。将来的には空港や病院などの高セキュリティ・高サービス水準が求められる環境への展開も視野に入れているとされる。

YY GroupのNVIDIA連携訓練ラボと合わせて考えると、シンガポールは東南アジアにおけるヒューマノイドロボットの商業展開先進地として確立されつつある。規制当局との協調的な関係と実証に友好的なビジネス環境が、この流れを後押ししている。日本やその他のアジア諸国のサービスロボット企業にとっても、シンガポールでの事例は参照すべきモデルとなり得る。

ソース
BriefGlanceCertisIntBot